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フランス野草ワークを振り返る 

7月30日~8月4日

先日11月25日にフランスの野草ワークを紹介する会をしたことで、自分自身でもこの夏のスイス、フランス
でのワークを振り返り、見直すいいきっかけになりました。
フランスでのワークは1週間づつが2回、2週に渡ってあったので書いていなかった2回目の様子もざっと書き
たいと思います。

7月30日、月曜日、お昼ご飯を作って皆さんをお出迎え。
今回はとってもみなさん元気なイメージで、私が一人外のキッチンで準備をしていると、挨拶を終えるなり
どんどん質問してくる。
この時点で1週目との雰囲気がすでに違っていておもしろいなあと思う。
メニューは1週目とほぼ同じものをお出ししましたが、食べっぷりもいい。
一通り盛り分けたら、あとは自由におかわりしてくださいとお伝えして、自分たちも一緒にいただくのだけど、
あっという間に完売。
毎回参加者によって食べる量も違うから、それに気をつけて量を考えて作らないといけないと聞いては
いたけれど、同じ場所、同じ食材を使っても確かに随分違いそう。
でも美味しそうにいっぱい食べてくれるのは嬉しいから作りがいがある。

夜はOrtieオルティを使ったガスパッチョやEgopodeエゴポッドの梅和え、前から漬け込んでいるEpilobe
エピローブの漬物などにご飯を添えてさっぱりと。そしてデザートはアプリコットのラベンダージュレがけ
にラベンダーのクランブルをのせて。

2日目、この日は人が増えてあわただしくなってくる。
先週電話で問い合わせがあった、TVの取材の人たちが早速5人もやってきていた。
France3というドキュメンタリー系の番組を得意とする局でこのワークの間中張り付いて取材が入る
ことになったと言う。
ただでさえ、自由にならないフランス語で毎日いろんなことを伝えるのに精一杯なのに、さらに
プレッシャーな気分。まあ、あくまでもフランソワと野草の取材が主だから気にしなければいいのだけれど、
できるだけ私が話しているところだけは撮ってほしくないと思う。
放送はまだまだ先のようなのが気分的に救いかも。

ということでこの日は1週目と同じく近場の野草を観察して学び、夜はちょっとスペシャルメニュー。
フランソワが和食の中でも気に入っている料理、押し寿司。
すでに何度も作っているらしく、自分で木で作った押し寿司ようの枠もある。
その中に炊いた玄米やそばの実、赤玉ねぎ、エゴポッドなどをみじん切りにして合わせた酢飯を詰めよく
押してから、豆腐をスライスしたもの、エゴポッドの葉っぱや胡麻などをちらし、さらに押して完成!
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ちょっと具が多くて、切るとご飯がぱらぱらと崩れてしまったりはしたけれど、型をはずして断面が
でてくる様子にみんなわくわく見入って楽しかった。
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お味も大好評。
前菜には野生のレタスをブレッドというトマトソース和えにしたもの。
これは1週目のワークにフランス領のレユニオン島出身の女性がいて、レユニオンではかなり苦味のでた
この野生レタスの葉をしょうがなどと炒めて食べると教えてくれたもの。
先週はメニューに入れそびれたので、ぜひにと作ってみることに。
苦味もほどほどで美味しい。これからのメニューに取り入れたい一つになった。
デザートはmélilotという野草のフレッシュの花を使ったムースと、同じ花の乾燥を使ったサブレ。
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優しい黄色が可愛いデザートで、サブレとの食感の違いを楽しく味わえた。

3日目、この日は前回と同じくBarrèmeの山、la Melleへ一日歩き、その場でピクニック。
昨日から準備したピクニック用の食材をみんなで分け合って持ち、山の中へ。
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そしてさらに先まで歩き、蒲の生える池のある場所へ。
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蒲の栄養はすごいものらしい。無人島で何もなくなったとしてもこれで当分は持ちこたえられるらしい。
まずは葉の付け根の白いところをかじってみる。甘いっ。根も食べれるらしい。
穂はゆでて、とうもろこしのように食べれるし、花の花粉も食べれる。
そして葉っぱでは敷物を編んだり、繊維や乾燥した葉で紐を編んだり。
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茎は火起こしに最適とのこと。
これはもっと蒲の活用を実践したいところ。

夕食前に、珍客登場。これはロワールという動物。
リスのようでもあってとてもかわいいのだけれど、家の屋根裏などに住み着き、ガジガジとあちこちかじって
しまうからちょっと困り者。
夜寝つこうとすると、どこからともなくガジガジ、カチカチ・・・
今日は煙突の中に落ちてきた子が捕まえられたらしい。
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夜のメニューはカレー風味のOrtieオルティのスープ、Plantainプランタン(日本のオオバコ)を入れた
胡麻豆腐、この日にみんなで摘んだCirseシルスのキッシュ、そしてデザートはAkilée millefeuilleを
入れたおはぎ。
ちょうどRaifort(西洋わさび)を見つけたので、胡麻豆腐に添えて、だしでいただく。
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おはぎはもち米がやわらかくなりすぎて、ちょっと別物になっちゃった。これはこれで美味しかったのだけれど、ちょっと残念。
野草も時期的に遅い分、ちょっと苦味が強かったかも。季節によって分量に配慮しなければと思う。
この日は満月、夕食の頃にはきれいな月がぽっかりと山の上に浮かんでいました。
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4日目、前週と同じく植物の見分け方や分類などを学ぶ講義。
この日はTVの人たちがこの辺りの様子を空中撮影でいろいろ撮っている。
ヘリコプターではなくて、こんな大きな蜘蛛みたいなマシーンをリモコン操作して撮ってしまうなんて
初めて見たから興味津々。
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みんなで野草を摘んでいるところも撮りたいからと、草原の中でこの後使う予定のタンジーやオルティなど
を摘みにでかけたりしてわいわいと。
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午後は今回もお茶会をしようということになったので、私はお昼休みにひたすら準備。
今回のお菓子は白餡の葛餅、カシスの葉っぱとLinaireリネールという花を添えて。
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野点の即席茶会。
今までにぎやかだった人たちが、急にしんとしていたりするから私もちょっと緊張する。
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撮影が入ってることもあるけれど、それ以上に今回はみんながお茶を点てているときの空気を感じて尊重
してくれていたことが大きかったようだ。
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終わった後に、私が集中しているのを感じて心が静まったという感想をいただいたりしたのも本当に
嬉しい。感じることに国境はないのだなと今回も実感。

夜のメニューはConsoudeコンスード(コンフリー)の天ぷら、エゴポッドのロスティ(スイスのじゃがいも
料理)、そしてデザートは3色ムース。
天ぷらは最初はうまく箸を使えず両手て挟んで四苦八苦していたのが、持ち方のコツを教えて何度も挟んで
いるうちにすっかり上手に。
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みんな熱々が美味しいからと、自然にコンロのまわりに集まってできた端から食べる、食べる。P8032149.jpg

このデザートがすごい色になった。オレンジがアプリコットのジュレ、緑はレモン風味でクローバーのクロロ
フィルでカラーをつけたもの、ピンクはビーツの入った豆乳のふわふわムース。
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私としてはもう少し色を抑えたかったところだけれど、きれいな色の層にみなさん大喜びしてもらえたし、お味
はさっぱりで美味しくなったので良かった。

5日目、前週はみんなの体調がいまいちだったこともあって行かなかったけれど、山の下のほうへ歩いて
みることに。もちろんこの日もピクニック。
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途中できれいなアンモナイトの化石が転がっていたり、ソフトサバイバルのワークで作った住居があったり
してまたおもしろい。
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お昼を食べた後は、昨日の講義で学んだことをグループごとの分かれて発表の時間。
木陰にみんなで寄り添って、前回よりかなりリラックス気分の発表タイムになった。

さて最後の夜ご飯、メニューはOrtieオルティのペーストを塗ったカナッペ。
高野豆腐のはさみ焼き、野草のCirseシルスと玉ねぎを炒めたものを挟んで。
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デザートは前回も作って大好評のタンジーを入れたチョコレートケーキにラベンダー、Reine des présレーヌデプレ、野生人参の実を入れたソルベを共に。

そして最後の夜は恒例のメロンの種のアペリティフで乾杯!火を囲んで自然にみんなの気分も盛り上がる。
思えば1回目のワークでは、夜は天気が崩れたりで2回しかまともに火を囲んで食事ができなかった。
でも今回は毎日火を焚き、わいわいと楽しく食べてきた気がする。
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少しするとサプライズでシャンパーニュがでてきた。参加者の一人がシャンパーニュ地方出身で、お家の方が
作っているというシャンパーニュを3本も持ってきてくれていた。
そしてたまたま明日、4日は私の誕生日。
どこから聞いたのか、みんなで誕生日おめでとう!とシャンパーニュでお祝いをしてくれた。
毎日バタバタですっかり忘れていたのに、嬉しいサプライズ!
誕生日が嬉しい歳でもないけれど、この自然の中でみんなにお祝いしてもらえたのは嬉しい。
とてもいい雰囲気で終えることができたこのワーク、忙しい毎日だったけれど本当に充実したかけがえのない
時間になりました。
日本とヨーロッパの野草は違うものが多いけれど、でもよく観察して感じれば同じように食べれるものも
いっぱいあっていろんな発見がありました。
少しでも料理の幅も広がったかな。

6日目、最後の朝食は日本風の朝ごはんを準備。
ご飯とお味噌汁、漬物、のりなどといろいろ野菜などを添えて、日本を味わっていただきました。
ヨーロッパでの朝食はカフェとクロワッサンなどのパンにバターやジャムなどが一般的。
これを朝とると血糖値が急激に上がり、11時ぐらいに何となくむかむかしたり、頭がすっきりしなかったり
ということがあるそう。それを見直そうという動きもあって、健康に配慮する人は朝に甘い朝食より、塩味の朝食
をという流れがあるらしい。
それに比べて塩気が中心の日本の朝食。
今回のワークでは身体のことを考える人も多いので、日本の朝食は楽しみつつ興味深いものになったようです。
私たちは普通に美味しいと思っているこのすばらしい朝食の習慣、朝のパン食もたまにはいいけれど、ヨーロッパ
の朝食の話を聞いたら改めて大事にしたいと思えるのでした。

日本の料理や文化を少しづつお伝えしてきた、今回のワーク。
伝えることでよりきちんと知らなければという思いもあったり、実際に伝えたときの反応を聞いたりして
私自身もたくさんのことを学ばせてもらえた時間でした。
これからももっともっと伝統的な日本の良さをお伝えしながら、そしてヨーロッパに根付く素晴らしい習慣や
自然を学んで日本でも紹介していけたらと思います。
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日本での野草の会 

11月24日

ブログの更新をしないまますでに1ヶ月以上?
この間、山へ働きにいったり、そして急に来ることが決まったパートナーとの
屋久島までの車での旅行などと移動が多く、ずるずると書けない日々。
ネット環境が悪かったり、いろんな準備に終われてそれを理由に(できる時間はあったはず
なのに)どうもブログに向かえなかった・・・

この1ヶ月あまり、環境の変化や心境の変化、周りの人との新たな関わりなどいろんな
ことがあって、どうも今までどおりにことが運ばないのです。
でも今までどおりが当たり前ではなくて、やっと必要な変化を受け入れられるようになったのかも。

よくわからないことを書きましたが、明日は久々の自分企画のイベント。
Atelier de Gastronomi sauvage (野生のごちそうを味わう会)と題して、スイスや
フランスで出会い、料理した植物の紹介をしつつ、今の日本の季節にあるなるべく自然な
食材を使ってお料理をお出ししたいと思います。
すでに冬の季節に入る日本で野草といえるものは少ないですが、それでもよくみると自然の
恵みはまわりにもころがってます。
少しでも自然に目をむけるきっかけにでもなったらうれしいです。

今回はありがたいことにすぐに定員になってしまったので、明日と来週の日曜にの2回にわけて
同じ内容を行う予定です。
なのでお料理などの紹介はその後で。
お楽しみに♪
そしてフランスワークの2回目がアップできてないままですが、それも合わせてまた
書き始めたいと思います。

さて準備、準備♪

最後の夜 

7月27日(金)・28日(土)

朝食が終わるとみんなそわそわ忙しそうになってきた。
午前中は昨日グループに分かれて集めた植物の発表をする予定。
採ってきた植物は空き瓶を花びん代わりにさして、それぞれの名前をつけたりしてる。
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それぞれが本で細部を調べあげたりして熱心だ。

さていよいよ発表の時間。
まずは何科の植物で、その特徴などを皆に説明する。
そして採ってきた植物をみせながらその特徴を実際にひとつづつ確認。最後にその植物の名前を
伝える。だいたいそんな流れ。
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よくこの短時間にこれだけ探し集めて調べたなぁと、ひとしきり感心しながらそれぞれ手にとって
みせてもらう。
細かい部分はルーペを使わないと見えなかったりもするけど、ふだん見えてない発見があったり
して楽しい。

お昼はサラダと紫キャベツと人参のマリネ、金時豆のサリエット(ハーブ)煮、そば米。
いろいろ食べれるお花もあることだし、最後のランチはお花のサラダで華やかにしようと一足先に
その場を抜け出し、花びらを摘んでみた。
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ピンクや黄色の葵や赤ツメクサ、黄色のオナーグルなど。
ちぎってサラダにちらしていたら、終わった人たちが手伝ってくれて色とりどりのかわいいサラダに
なりました。
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最後のランチを囲んで。
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午後は午前の勉強の続きをして、一息入れたら夕飯にとりかかる。
この日は最後の夜なのでアペリティフ付。なんとメロンの種とミントやレモンバーム、Sauge sclarée
などのハーブを水とワインに合わせてミキサーにかけてそのまま置いておく。
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メロンの種にはいい油があって、濃くととろみをつけてくれるとのこと。おもしろい。
最後に漉してガス入りの水を加えたら出来上がり。

前菜はイラクサのぺーストのカナッペ。
メインはそば寿司。
フランス(ヨーロッパ)では日本食ブームであちこちで日本レストランを見かけるけれど、
ほとんどが〝MAKI”と呼ばれる巻き寿司とにぎり寿司、そしてなぜか焼き鳥も出すお店でオーナーは
日本人でないことが多い。
それで和食=MAKIというイメージが強いので、ワークではなるべくシンプルな和食の副菜みたいなの
を提案してきたけれど、今日はそのMAKIを酢飯でなくそばでやってもらおうと。
具は人参と干ししいたけの炊いたの、それからEgopodeエゴポッド入りの梅味豆腐ペースト。
最初にデモンストレーションをした後は興味ある人に巻いてもらう。
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なかなかみんな飲み込みが早い。
今までMAKIをチャレンジしたことがなかったけど、これで家でも作れると喜んでくれる人も。

そしてデザートはタンジー入りのチョコレートケーキ。
タンジーは癖が強くてデザートには使いづらいけれど、チョコの苦味とあわせるとびっくりするほど
美味しくなる。これは伝説の3ツ星シェフ、マーク・ヴェイラとのコラボで生まれた定番デザート
らしくとても楽しみ。

天気も良さそうなので火を焚いて最後の晩を楽しもう♪と、以前にフランソワのソフトサバイバルワークに
参加したことのあるソフィーが火起こしを始めてくれた。
木をすり合わせてその熱で焼けた炭を藁にのせて、息を吹きかけると火がついた。
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そのタイミングや量が難しいらしい。
それを組んだ木に投げ入れて、ひたすら空気を送る。
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自然のものを使って火を起こすやり方はいろいろあるらしく、そんなこともやれるようになってみたい。

さて、準備が整ってアペリティフで乾杯!
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優しいオレンジ色のアペリティフ、確かになんともいえない深みのある味。
カナッペとも相性ばっちり。

そしてここのところみんな体調もいまいちで食欲もあまりなかったのに、ついつい作りすぎてしまって
いたので反省。そば寿司は少なめに作ったら、これはみんなペロッと食べれるらしく好評だった。
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もっと食べたいと思えるぐらいがいいのかも。
そしてお楽しみのケーキは焼けてもオーブンの中にそのまま置いて、熱いままいただく。
チョコがとろっとして、タンジーとチョコの苦味が絶妙な塩梅。
そして最終日はサプライズでReine des prèsのシャーベットを添えてスペシャルに。

火があるってそれだけで何となく気持ちが浮き浮きしてくる。
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気がついたらどこから持ってきたのか、ギターを弾く人、太鼓をたたく人などがいる。
みんなそのまわりでマラカスやら木の棒やらでリズムを打って、思い思いに楽しんで
最後の夜は更けていきました。

この週は天候が1日のうちにもくるくるかわり、不調を訴える人が多かったりしてどうなることかと
思ったけれど、お互いマッサージしあったり、グループで真剣に勉強したりしているうちに連帯感が
生まれた1週間。個性のあるメンバーの集まりでそれぞれが得意なことをリードしてくれたりと、本当に
助けられることがいっぱいありました。

最後の朝はちょっとたっぷりめの朝食を準備して、遠くから来てる人にはお昼ご飯に持って帰ってもら
う。無事にお見送りできて、ほっ。
一緒にこの場を作ってくれた方たちに本当に感謝です。

野点茶会 

7月26日(木)


午前中は講義の日。
キッチン横のスペースにベンチを並べて黒板を使っての講義。
青空教室といった感じでなんだか懐かしい気分。
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今まで外で実際に観察した野草を科別に分類整理して、さらにしっかり見分けていこうという趣旨。
それぞれの科の花の特徴、雄しべや雌しべのつき方、茎の形、葉の形、葉のつき方など思いつくことを
みんなに発表してもらい、限定していくというやり方。
そして、その科に属する植物を知ってる限りみんなで名前をあげてもらう。
フランスでの学校の授業はこういう形なのかな、と想像しながら一生懸命聞く。
生徒さんに意見をまず言ってもらい、それを先生がうまく誘導して結論に持っていく感じ。
まず先生が説明して覚えるというのが主体だった日本の授業(私の頃)とは違うなあとそんなことに感心。
そして日本の授業に慣れている私はなかなか発言できない。
まあフランス語を聞き取るのと聞き取れたことを書き取るので精一杯なのだから、この場はしょうがないと
自分に言い聞かせながら。
キク科、マメ科、バラ科、アブラナ科・・・今までみた主なものを講義で分類したら、午後からは実際にその科に属する植物を探しに行く。
2~3人づつのグループに分かれてそれぞれが近くに探しに行って、その特徴をまとめて明日の朝グループ
ごとに発表することに。
楽しみ♪

お昼は前菜にメロン(こちらはメロンがそんなに高くないので、デザートというよりサラダ感覚)。
暑いのでミントを刻んだのを混ぜてさっぱりと。
ズッキーニとフェンネル、人参の胡麻和え、緑レンズマメのマスタード風味、きびを炊いたの。

さて今日の午後は夕食前にお茶会をする予定。
みんながグループに分かれて植物探しに行っている間、私はお茶会準備。
昨日仕込んだ白いんげんの餡で胡桃入りのきんとん。黒胡麻をちらして。
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一般的にあんこが苦手というヨーロッパ人だけれど、あえてチャレンジ。

お茶もふるいで漉して。
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お天気なのでやっぱり外が気持ちいい。
白いシーツを借りて、あとはあるものでで見立て野点茶会に。
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釜やひしゃくはないからしょうがない。鍋やおたまで格好はよくないけれど、良いことにしよう。
正座が無理なのは承知の上、なるべくリラックスして楽しんで欲しいのでお好きな格好で。

何とか形になって、みんなに集まってもらいまずは説明から。お茶会はおろか、お抹茶だって見たことがない人がほとんど。お抹茶の色と香り、粉末の細かさにまずみんな驚く。
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緑茶だってこんなきれいな緑じゃないから、確かに驚くのも無理ないと思う。
お抹茶の造り方、お茶会の歴史、意味、心を通わせる楽しみやその大切さなど、そんな話をしつつ
まずはお茶菓子から。
お箸の取り方や懐紙の使い方なんかもせっかくだからやりたい人には体験してもらう。
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みんな一生懸命その形に取り組んでくれるのが嬉しい。
ちょっと心配していた白餡も好評で内心ほっ♪
豆を甘くすることに慣れない欧米人は、それを気持ち悪く思う人が多い。
日本人がお米を甘くして食べる(最近はちょっとあるけれど)のに慣れないのと同じだと思うけれど。
でも豆の形でなければ味として美味しいと思ってもらえるみたい。栗みたいという感想も。
お菓子のあとはゆっくりとお茶を点てて、飲み方も説明してあとはお好きに飲んでもらう。
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でもみんなやっぱり、型どおりにやってみたいらしい。
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真剣です。
飲む前はなんて言うの?という質問に、
「お手前、頂戴致します」と教えたけれどこれはかなり難関。
日本人だって、普段使わないんだから知らない人も多いんだし。
それでも皆、間違いつつもその言葉を一生懸命言ってから飲んでくれる。

文化を共有するということ、お互いの文化を理解しようとすること、まずはそれを体験することで
少しでもその違いを理解する糸口になると思う。
今回も一生懸命皆がやってくれたことで、説明以上にその意味合いや楽しさを感じてくれたようで
それが嬉しかった。
きちんとした作法ができなくてもいい。
でもそれをやってみることで一緒に思いを感じられたらそれで十分。
お互いを理解して思いやること、敬うこと、それが平和につながっていくと思う。
日本でも同じでぜひたくさんの人とお茶の場を共有できたらと思える一時でした。

お茶会が終わって優雅な時間は終了。
早速夕食の準備が始まります。
前菜はイラクサ入りのガスパチョ。
ガスパチョというとトマトベースの赤いイメージだけれど、この日は緑のガスパチョ。
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トマトも一応入るけれど、ズッキーニや白玉ねぎなどで爽やかに。
メインはおやき。
Egopodeという三つ葉のような味のする野草を使って、おから和えと味噌和えを作って2種類の具に。
皮もひとつはそば粉入り。
見ていない間に生地に水を入れすぎちゃったりのハプニングはあったけれど、何とか調整してみんなで
楽しく具を入れて丸める。
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この作業はみんなでわいわいするのが楽しい。
デザートは白玉にEpiceaエピセアとBerceベルスの実を入れた野草豆腐ソース、きな粉がけ。

こちらには惣菜パンというのがないからおやきはなかなかおもしろいらしい。
パンみたいだけど、そのまま味があるというのは好評。
白玉はこちらも水を入れすぎてゆるすぎて米粉を入れたりしたので、ちょっと固い仕上がりなのが残念。
スッとする風味のソースとは好相性。

なかなか盛りだくさんな充実な一日でした。


La Melle 

7月25日(水)

朝はちょっと冷えていたけれど日が差してきていいお天気になり一安心。
朝ごはんの準備と、ピクニック用にもう一品、Tzazikiチャチキというきゅうりとフェンネルの
豆乳ヨーグルトサラダを作る。
それぞれを詰めたタッパーや食器とシルバー類、それからデザートにりんごが一人1個づつ。
これをみんなで分担してリュックに持ってもらうようにお願いし、La Melleと呼ばれる山の
中へ出発!
狭い道を通せんぼするようにして両側からちくちくした葉っぱが茂っていて、それをよけながら
登っていく。
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30分ぐらいしたところで、一休みしつつ樹木の観察をしながらお勉強。
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葉っぱの形や生え方がどの分類にあてはまるかなどをみんなで分析してみる。

本当にこの辺りは石灰岩むき出しの断崖絶壁のような野生的な山だ。
さらに進んでいくと、きれいな川が流れいたりして気持ちいい。
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少し湿気のある場所になってくる。一山下り、反対に見えていた山へ登っていく。
普段歩き慣れていない人にはちょっときつい場所があり、それを登りきったところでまた一休みして
野草観察。
ちょうどcalamentキャラモンというミントのようなとてもすっとしたいい香りの野草が生えていて、汗をかいた後にさわやかな気持ちにさせてくれる。

しばらく行くと、気持ちよく浅い川が流れている平地が広がっていてこの辺りでピクニックにすることに。
木陰にみんなで持ってきたご飯を広げていただく。
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クスクスがちょっと固まり気味なのが残念だったけれど、詰めて持ち歩くのだから仕方ないかな。
ラタトゥイユはいい具合に味がしみて美味しくなっていて満足。

お腹がいっぱいのところで、ちょっとお昼寝休憩。疲れが癒されるサイコーに気持ちいい時間。
今後も野草の勉強を続けたい人には、フランソワが3年コースでやっている学校講座の説明なんかも1箇所
でされていて、どんな感じなのか私も聞いてみた。
それぞれがどうして野草に興味をもったか、そして今自分がしていること、それをこれからどう生かして
いきたいかを語ったり、質問したりと熱が入っている。
こちらのワーク、結婚している人もたくさんいて、旦那さん、奥さんそれぞれだったり、一緒に参加されたり
と1週間の泊まりのワークにそんなふうに真剣に取り組める人がたくさんいることがいいなあと思う。

午後からもいろんな植物の話を聞きながら、違う道を通って歩いていく。
ローズヒップやスイスでも摘んだmelilotメリロなども見かける。
これはヴィヴァースという枇杷の一種。日本の枇杷とはちょっと違うけれど熟すと同じように美味しい。
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そして行きの道すがらもいい香りに思わず摘み取っていたけれど、野生のラベンダーにたくさん出会った。
ここBarrêmeの野生のラベンダーは、今ではフランスで唯一A.O.C.(原産呼称統制)に指定されている貴重なラベンダーらしい。
バレームのラベンダーは他の場所に生えているのとは違うオリジナルのもので、他では採れないですよ、
ということを国が認定しているということ。
一般的に栽培されているラベンダーよりもかなり小さくて、甘さとさわやかさが混ざり合って本当に繊細な上品な香り。
アロマなどでラベンダーはなじみが深いけれど、成分的にみても効果は栽培種とはまた違うとのこと。
厳密には野生のラベンダーはLavandeでブルガリア以北、標高で言うと600m以上に存在し、栽培種はLavandinと区別されているぐらい違うものらしく、花も葉も大きくて標高600m以下の場所にもともと存在するらしい。
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本当にどれだけでも香りをかいでいたくなる感じで、その場を離れがたくなってしまう。

今日の夕食のメインCirce de montpellierシルスは川沿いの湿気のある崖にたくさん生えていて、崖によじ登りながらみんなで収穫。あざみの一種で、葉っぱのまわりもとげとげしている。
布バッグに2袋ぐらいパンパンに摘み取って持って帰った。

さて帰ったら15分ほど休んで早速夕食の準備。なかなか忙しい。
今夜のメニュー。
  ・人参とPlantainオオバコのきんぴら、ご飯をちょっと添え。
  ・先ほど摘んだシルスのキッシュ
  ・ラベンダー風味の豆乳寒天、にわとこの実の寒天、フレッシュアプリコットの3色デザート アーモンド入り

オオバコはいろいろ種類はあるけれど、それほど苦味も強くなくてきんぴらにしたらいい相性。
シルスはちょっととげとげがあって苦いのかと思いきや、玉ねぎと炒めたら柔らかくなって美味しかった。
3色デザートは色のコントラストとそれぞれの味と食感を楽しんでもらえたらと作ってみましたが、アーモンドの
歯ごたえが効いておもしろい仕上がりになりました。
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無事に仕上って一通りいただいたところで、こっそりと仕込み、仕込み。
明日は今回で初のお茶会をする予定。
昨日から少しづつ準備していた白いんげんあんを仕上げてしまわねば、と一人キッチンに戻って餡を
練っていたら、片付けに戻って来た人も「これは何?」と興味深々。
これは明日のお楽しみです♪





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