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フランス野草ワークを振り返る 

7月30日~8月4日

先日11月25日にフランスの野草ワークを紹介する会をしたことで、自分自身でもこの夏のスイス、フランス
でのワークを振り返り、見直すいいきっかけになりました。
フランスでのワークは1週間づつが2回、2週に渡ってあったので書いていなかった2回目の様子もざっと書き
たいと思います。

7月30日、月曜日、お昼ご飯を作って皆さんをお出迎え。
今回はとってもみなさん元気なイメージで、私が一人外のキッチンで準備をしていると、挨拶を終えるなり
どんどん質問してくる。
この時点で1週目との雰囲気がすでに違っていておもしろいなあと思う。
メニューは1週目とほぼ同じものをお出ししましたが、食べっぷりもいい。
一通り盛り分けたら、あとは自由におかわりしてくださいとお伝えして、自分たちも一緒にいただくのだけど、
あっという間に完売。
毎回参加者によって食べる量も違うから、それに気をつけて量を考えて作らないといけないと聞いては
いたけれど、同じ場所、同じ食材を使っても確かに随分違いそう。
でも美味しそうにいっぱい食べてくれるのは嬉しいから作りがいがある。

夜はOrtieオルティを使ったガスパッチョやEgopodeエゴポッドの梅和え、前から漬け込んでいるEpilobe
エピローブの漬物などにご飯を添えてさっぱりと。そしてデザートはアプリコットのラベンダージュレがけ
にラベンダーのクランブルをのせて。

2日目、この日は人が増えてあわただしくなってくる。
先週電話で問い合わせがあった、TVの取材の人たちが早速5人もやってきていた。
France3というドキュメンタリー系の番組を得意とする局でこのワークの間中張り付いて取材が入る
ことになったと言う。
ただでさえ、自由にならないフランス語で毎日いろんなことを伝えるのに精一杯なのに、さらに
プレッシャーな気分。まあ、あくまでもフランソワと野草の取材が主だから気にしなければいいのだけれど、
できるだけ私が話しているところだけは撮ってほしくないと思う。
放送はまだまだ先のようなのが気分的に救いかも。

ということでこの日は1週目と同じく近場の野草を観察して学び、夜はちょっとスペシャルメニュー。
フランソワが和食の中でも気に入っている料理、押し寿司。
すでに何度も作っているらしく、自分で木で作った押し寿司ようの枠もある。
その中に炊いた玄米やそばの実、赤玉ねぎ、エゴポッドなどをみじん切りにして合わせた酢飯を詰めよく
押してから、豆腐をスライスしたもの、エゴポッドの葉っぱや胡麻などをちらし、さらに押して完成!
P8012112.jpg

ちょっと具が多くて、切るとご飯がぱらぱらと崩れてしまったりはしたけれど、型をはずして断面が
でてくる様子にみんなわくわく見入って楽しかった。
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P8012121.jpg
お味も大好評。
前菜には野生のレタスをブレッドというトマトソース和えにしたもの。
これは1週目のワークにフランス領のレユニオン島出身の女性がいて、レユニオンではかなり苦味のでた
この野生レタスの葉をしょうがなどと炒めて食べると教えてくれたもの。
先週はメニューに入れそびれたので、ぜひにと作ってみることに。
苦味もほどほどで美味しい。これからのメニューに取り入れたい一つになった。
デザートはmélilotという野草のフレッシュの花を使ったムースと、同じ花の乾燥を使ったサブレ。
creme_et_sables_melilot_HO_08_12 (3)
優しい黄色が可愛いデザートで、サブレとの食感の違いを楽しく味わえた。

3日目、この日は前回と同じくBarrèmeの山、la Melleへ一日歩き、その場でピクニック。
昨日から準備したピクニック用の食材をみんなで分け合って持ち、山の中へ。
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そしてさらに先まで歩き、蒲の生える池のある場所へ。
P7312102.jpg
蒲の栄養はすごいものらしい。無人島で何もなくなったとしてもこれで当分は持ちこたえられるらしい。
まずは葉の付け根の白いところをかじってみる。甘いっ。根も食べれるらしい。
穂はゆでて、とうもろこしのように食べれるし、花の花粉も食べれる。
そして葉っぱでは敷物を編んだり、繊維や乾燥した葉で紐を編んだり。
P8012104.jpg P8012106.jpg
茎は火起こしに最適とのこと。
これはもっと蒲の活用を実践したいところ。

夕食前に、珍客登場。これはロワールという動物。
リスのようでもあってとてもかわいいのだけれど、家の屋根裏などに住み着き、ガジガジとあちこちかじって
しまうからちょっと困り者。
夜寝つこうとすると、どこからともなくガジガジ、カチカチ・・・
今日は煙突の中に落ちてきた子が捕まえられたらしい。
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夜のメニューはカレー風味のOrtieオルティのスープ、Plantainプランタン(日本のオオバコ)を入れた
胡麻豆腐、この日にみんなで摘んだCirseシルスのキッシュ、そしてデザートはAkilée millefeuilleを
入れたおはぎ。
ちょうどRaifort(西洋わさび)を見つけたので、胡麻豆腐に添えて、だしでいただく。
DSC_7314.jpg

おはぎはもち米がやわらかくなりすぎて、ちょっと別物になっちゃった。これはこれで美味しかったのだけれど、ちょっと残念。
野草も時期的に遅い分、ちょっと苦味が強かったかも。季節によって分量に配慮しなければと思う。
この日は満月、夕食の頃にはきれいな月がぽっかりと山の上に浮かんでいました。
P8022137 (2)

4日目、前週と同じく植物の見分け方や分類などを学ぶ講義。
この日はTVの人たちがこの辺りの様子を空中撮影でいろいろ撮っている。
ヘリコプターではなくて、こんな大きな蜘蛛みたいなマシーンをリモコン操作して撮ってしまうなんて
初めて見たから興味津々。
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みんなで野草を摘んでいるところも撮りたいからと、草原の中でこの後使う予定のタンジーやオルティなど
を摘みにでかけたりしてわいわいと。
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午後は今回もお茶会をしようということになったので、私はお昼休みにひたすら準備。
今回のお菓子は白餡の葛餅、カシスの葉っぱとLinaireリネールという花を添えて。
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野点の即席茶会。
今までにぎやかだった人たちが、急にしんとしていたりするから私もちょっと緊張する。
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撮影が入ってることもあるけれど、それ以上に今回はみんながお茶を点てているときの空気を感じて尊重
してくれていたことが大きかったようだ。
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終わった後に、私が集中しているのを感じて心が静まったという感想をいただいたりしたのも本当に
嬉しい。感じることに国境はないのだなと今回も実感。

夜のメニューはConsoudeコンスード(コンフリー)の天ぷら、エゴポッドのロスティ(スイスのじゃがいも
料理)、そしてデザートは3色ムース。
天ぷらは最初はうまく箸を使えず両手て挟んで四苦八苦していたのが、持ち方のコツを教えて何度も挟んで
いるうちにすっかり上手に。
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みんな熱々が美味しいからと、自然にコンロのまわりに集まってできた端から食べる、食べる。P8032149.jpg

このデザートがすごい色になった。オレンジがアプリコットのジュレ、緑はレモン風味でクローバーのクロロ
フィルでカラーをつけたもの、ピンクはビーツの入った豆乳のふわふわムース。
DSC_7338.jpg P8032142.jpg
私としてはもう少し色を抑えたかったところだけれど、きれいな色の層にみなさん大喜びしてもらえたし、お味
はさっぱりで美味しくなったので良かった。

5日目、前週はみんなの体調がいまいちだったこともあって行かなかったけれど、山の下のほうへ歩いて
みることに。もちろんこの日もピクニック。
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途中できれいなアンモナイトの化石が転がっていたり、ソフトサバイバルのワークで作った住居があったり
してまたおもしろい。
P8032153.jpg P8032155.jpg
お昼を食べた後は、昨日の講義で学んだことをグループごとの分かれて発表の時間。
木陰にみんなで寄り添って、前回よりかなりリラックス気分の発表タイムになった。

さて最後の夜ご飯、メニューはOrtieオルティのペーストを塗ったカナッペ。
高野豆腐のはさみ焼き、野草のCirseシルスと玉ねぎを炒めたものを挟んで。
P8042162.jpg P8042168.jpg
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デザートは前回も作って大好評のタンジーを入れたチョコレートケーキにラベンダー、Reine des présレーヌデプレ、野生人参の実を入れたソルベを共に。

そして最後の夜は恒例のメロンの種のアペリティフで乾杯!火を囲んで自然にみんなの気分も盛り上がる。
思えば1回目のワークでは、夜は天気が崩れたりで2回しかまともに火を囲んで食事ができなかった。
でも今回は毎日火を焚き、わいわいと楽しく食べてきた気がする。
P8042173.jpg

少しするとサプライズでシャンパーニュがでてきた。参加者の一人がシャンパーニュ地方出身で、お家の方が
作っているというシャンパーニュを3本も持ってきてくれていた。
そしてたまたま明日、4日は私の誕生日。
どこから聞いたのか、みんなで誕生日おめでとう!とシャンパーニュでお祝いをしてくれた。
毎日バタバタですっかり忘れていたのに、嬉しいサプライズ!
誕生日が嬉しい歳でもないけれど、この自然の中でみんなにお祝いしてもらえたのは嬉しい。
とてもいい雰囲気で終えることができたこのワーク、忙しい毎日だったけれど本当に充実したかけがえのない
時間になりました。
日本とヨーロッパの野草は違うものが多いけれど、でもよく観察して感じれば同じように食べれるものも
いっぱいあっていろんな発見がありました。
少しでも料理の幅も広がったかな。

6日目、最後の朝食は日本風の朝ごはんを準備。
ご飯とお味噌汁、漬物、のりなどといろいろ野菜などを添えて、日本を味わっていただきました。
ヨーロッパでの朝食はカフェとクロワッサンなどのパンにバターやジャムなどが一般的。
これを朝とると血糖値が急激に上がり、11時ぐらいに何となくむかむかしたり、頭がすっきりしなかったり
ということがあるそう。それを見直そうという動きもあって、健康に配慮する人は朝に甘い朝食より、塩味の朝食
をという流れがあるらしい。
それに比べて塩気が中心の日本の朝食。
今回のワークでは身体のことを考える人も多いので、日本の朝食は楽しみつつ興味深いものになったようです。
私たちは普通に美味しいと思っているこのすばらしい朝食の習慣、朝のパン食もたまにはいいけれど、ヨーロッパ
の朝食の話を聞いたら改めて大事にしたいと思えるのでした。

日本の料理や文化を少しづつお伝えしてきた、今回のワーク。
伝えることでよりきちんと知らなければという思いもあったり、実際に伝えたときの反応を聞いたりして
私自身もたくさんのことを学ばせてもらえた時間でした。
これからももっともっと伝統的な日本の良さをお伝えしながら、そしてヨーロッパに根付く素晴らしい習慣や
自然を学んで日本でも紹介していけたらと思います。
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