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山笑う茶会を終えて 

3月29日(土)、30日(日)

名古屋では桜が一気に満開ですね。
南から順番に春の訪れを感じられるこの時期は、一日一日の変化がとても楽しみになります。

そんな嬉しい季節に長野県松本市の由緒ある邸宅「池上百竹亭」にてお茶会をさせていただきました。
   「山笑う茶会」
松本ではまだまだ寒さが残りますが、それでも着実に春の足音が聞こえてきています。

百竹亭の門の横の梅がほころんで迎えてくれました。
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「山笑う」は木々や草花が芽吹き、見渡す山々が淡く曇ったように見える様子を言いますが、
29日は晴天に恵まれ、澄み渡る空に遠くの山々はきりりと雪をかぶり、近くの山はまさに
淡く霞む様子がこのお茶会にぴったりの日。
暖かな日差しを感じるこの日は、早めにいらしたお客様には侘び寂びの風情で植えられた木々の
お庭でゆっくりしていただいての始まりとなりました。

まずはお点心でお腹を満たしていただいて。
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今回は私が愛知からの食材を、そして今回一緒にお料理をしてくれた大沢瑠美さんには松本の食材を
準備してもらい、二つの地方の今の旬の香り、味を愉しんでいただけるようなお料理となりました。
車で3時間ほどの道のりですが、この時期の季節感の違いはとてもはっきりしていておもしろい。
私はせっせと土筆やら蓬、三つ葉、他にも野草をいろいろ摘んで、畑の野菜も青物が中心。
春菊、ブロッコリー、初物のわけぎなど・・・
そして松本では土筆や蓬はまだまだ。あってもほんの赤ちゃんです。
その代わり愛知にはない蕗の薹をたくさんとってくれました。
そして畑の紫大根もまだまだ立派、市場ではわさびの花もたくさん見かけます。
愛知の旬のあさりや蕗、そしてまだ九州が中心でちょっと愛知では早いはしりの筍も少し使い、
春の香り満載のお点心となりました。
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今回の盛り付けは芽吹き、開花、春の海などの自然の様子が折敷の中に見えるようなイメージで。
お椀には即席の若草麩のお澄ましを添えて。

お部屋の中でも野にあるような季節を愛でることは日本の文化ならではの愉しみ、
目でも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

この日は着物でいらした方も多く、お部屋の中も華やかな雰囲気。
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ゆっくりお点心を愉しんでお腹を満たしていただいた後は、ちょっと一息いれていただきながら
席を改め、お薄を一服点てさせていただきました。

まだ桜にはちょっと早い松本ということもあり、旧暦の桃の節句の時期なのでお雛様の飾り。
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そして鶯と梅のお軸をかけて。

主菓子は桃の節句にかけて、桃の形の練りきりにさせていただきました。
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お干菓子は桜の米粉せんべいと蕗、土筆の砂糖漬け。

お茶が初めてという方もたくさんいらっしゃるので、お菓子の頂き方、お箸の扱い方など
日常生活に活かせるちょっとした心得もお伝えしながら。
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お抹茶の頂き方も意味がわかるだけで、身に入りやすくなるのではと思います。
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みなさんちょっと緊張気味に、でも見よう見まねで楽しんでいただけていたようです。

さて二日目の30日は朝からしとしとと雨。
お客様もぽつぽつといらっしゃり、昨日のようにお庭のご案内はできないのでお部屋の
窓からお庭を眺めてお待ちいただきました。

人数も前日より少ないせいもありますが、昨日とは違う静けさのなかで雨音をききながら
静寂を感じる落ち着いた雰囲気になりました。
心が洗われるような雨のお庭もまた良いもの。晴ればれとしたお天気とは違う趣があります。

私たち二人もこの日は和やかに皆さんとお話をしながら、御相伴をさせていただきました。
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お点心をいただいている間にどんどん雨音も強くなり、一息いれる頃にはかなりの水溜り。

お茶の時間は雨音を聞きながらの侘び寂びを感じる時間となりました。
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そして一通りお茶を召し上がっていただいたのちには、だんだんと明るくなる気配が。
なんと外に出る頃には薄日がさして雨もやみ、お庭の木々もきらきらとさらに美しく
見送ってくれました。

お茶会はまさに一期一会。
普段出会うことのない方々とご一緒したり、お天気もまたその日その日。
自然のうつろいを感じ、愛でながらちょっと背筋をのばして気持ちよく過ごす一時は、
その時にしか味わえない愉しみだと思います。

茶道と言うと堅苦しいイメージや敷居が高いと思われる方もいらっしゃると思いますが、
お茶は本来その場の人や空間、道具などを思いやり、敬いあってその場にしかない雰囲気を
分かち合って楽しむ気持ちのいい時間。
初めての方にもぜひまたの機会に味わっていただけたらと思います。

この度は名古屋や東京、上田など遠いところから、そして地元松本の方と
たくさんの方に足をお運びいただきまして、本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで、両日ともそれぞれに調和のとれた良い時間になったと思います。

そして今回一緒にお料理をした大沢瑠美さんとは穂高養生園時代からのご縁。
丁寧な瑠美ちゃんの仕事に久しぶりに触れられたこともとても嬉しく、二人で
作り上げたからこそ満足のいくおもてなしができたと思います。
その場でお料理をすることができない今回の環境ではお出し出来るものに制限がありましたが、
その中で工夫を凝らすのも楽しい試みでした。
まだまだ気遣いの足りないところはあり反省もしきりですが、日々精進しつつ
次の機会がもてることを楽しみにしています。

「茶の湯の心」は敬い、気遣い、共に愉しむ心。
日常生活にその心をお持ち帰りいただけたら幸いです。

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[2014/04/01 19:54] Cérémonie du thé お茶 | TB(0) | CM(0)
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